おせちの予約受け付けが始まり、特設会場で品定めをする買い物客(11日、京都市下京区・京都高島屋)

おせちの予約受け付けが始まり、特設会場で品定めをする買い物客(11日、京都市下京区・京都高島屋)

 京都市内の百貨店などで、新春のおせち商戦が早くも始まった。増加する高齢世帯や少人数世帯をターゲットにした豪華なお重や健康志向の商品などが登場。東証の株価急落で消費への影響が懸念されるが、平成最後の正月商戦に向けて弾みをつけたい考えだ。

 京都高島屋(下京区)では、店頭とネット販売を合わせ前年並みの約720種類を用意した。京都の老舗料亭が手掛けた20万円以上する豪華な商品を拡充させたほか、食物アレルギーや塩分、食感に配慮したおせちも。食材の味を変えずムース状にしており、高齢者のニーズが高いという。

 年始を海外で過ごすため、年明けにおせちの受け取りを希望する人が年々増えていることから、来年1月13日まで配送できる商品も豊富にそろえた。景気の先行きに不透明感が出ているが「『ハレの日』消費は好調で、年々おせちの売り上げは上がっている」(広報IR室)として全国17店で前年比プラス3%を見込む。

 高齢者や夫婦のみの世帯を意識した少人数用を拡充したのは、ジェイアール京都伊勢丹(同区)。1段仕立てながら料理の品数を多めにし、1万3千円前後から約50種類を販売する。営業推進部は「大みそかと正月の食事を合わせて購入する人が多い」とし、今年もすき焼きなどの鍋料理のセット商品やすぐに食べられるレトルト食品も合わせて展開している。食塩不使用や低カロリーといった特徴も打ち出した。

 大丸京都店(同区)は、おせちと迎春用セット商品約400種類を投入。「酒場詩人」の吉田類さんが監修した商品や和洋折衷の15種類のお重の組み合わせなどをアピールする。営業推進部は「多様なニーズの取り込みを図りたい」とし、前年比プラス5%を目指している。