アルコール依存症からの回復を呼び掛ける全日本断酒連盟の全国大会(京都市北区・島津アリーナ京都)

アルコール依存症からの回復を呼び掛ける全日本断酒連盟の全国大会(京都市北区・島津アリーナ京都)

 アルコール依存症の回復を目指す人たちが集う全日本断酒連盟の第56回全国大会がこのほど、京都市北区の島津アリーナ京都で開かれた。酒害に苦しむ人の孤立を防ぎ、早期の治療につなげていく社会的な課題がある中、当事者らは自身の取り組みなどを報告し合った。
 体験発表では自助グループに参加することの大切さが説明された。福島県断酒しゃくなげ会の女性(70)は、仕事と子育てのストレスを抱える中で酒量が増えていった過去を振り返った。家族に内緒で酒を買い、隠れて飲む日々が続き、「なぜ酒をこんなにも飲むのか自分で分からない」という状態に陥った。入院を機に酒を断ち、女性は「酒に苦しんだ同じ境遇の仲間に会って励まされ、今がある」と力強く話した。
 大会では「酒害者が断酒会に参加しやすい環境の醸成に努める」などの宣言を採択。19日にあった分科会も合わせ、全国から約3600人が参加した。