約400年ぶりの大接近を続けていた木星と土星が21日夕、最も近づいた。日が暮れると間もなく、南西の空に明るい木星とやや暗い土星が寄り添うように輝き、ランデブーを楽しむかのようにゆっくり移動し、山陰に沈んでいった。
木星と土星は約20年ごとに接近するが、今回は軌道の交点付近での接近で、約0・1度まで近づく。国立天文台によると、これほど近づくのはガリレオが存命した1623年7月17日以来397年ぶりだが、このときは太陽の近くで見えなかった可能性があり、観測可能なケースとしては1563年8月26日以来となり、非常に珍しい現象という。