日文研に収められたテレビドラマなどの脚本

日文研に収められたテレビドラマなどの脚本

せりふが線で消された跡が残る脚本

せりふが線で消された跡が残る脚本

 テレビやラジオの脚本を収集する団体の所蔵資料の一部が、国際日本文化研究センター(日文研、京都市西京区)に寄贈されることになった。「3年B組金八先生」や「柔道一直線」などかつての人気ドラマも含まれ、映像や録音が残っていない貴重な脚本もあるという。

 脚本は他人に譲渡や販売しないことが求められており、流通せず廃棄されるものがほとんどという。日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム(NKAC、東京都)が、放送関係者が自宅に保管してきた脚本などを受け入れ、データベース化してきた。テレビやラジオの歴史を研究できる文化的価値は高いとして、2012年から収集を行ってきた。

 これまで寄贈受け入れや作業の拠点だった川崎市市民ミュージアムが昨年10月に台風で被災し、休館した。再開の見通しも立たないため、2冊以上ある脚本について受け入れ先を募っていた。

 日文研に寄贈されるのは、1950年以降の脚本。数年かけて5500冊を館内の図書館に収める。第1弾として800冊が日文研に届いた。ドラマ作品がほとんどだが、歌番組やバラエティー番組の脚本や、せりふを線で消したような跡が残る脚本もある。受け入れを進めた日文研の山田奨治教授によると、ビデオが高価だった80年代以前の番組は映像を見ることができないものが多く、貴重という。

 山田教授は脚本のデータベース公開などの準備を進めている。「京都には脚本を学ぶ学生も多いと思うので活用してほしい。研究者も東京に行かずに資料を見られるのは便利だと思う」と話している。資料の受け入れと整理後に一般に公開する。