西陣の活性化するアイデアで優秀賞を受賞した学生たち(京都市右京区・嵯峨美術大)

西陣の活性化するアイデアで優秀賞を受賞した学生たち(京都市右京区・嵯峨美術大)

 京都市上京区・西陣地域を活性化する、市主催の起業コンペティションで、嵯峨美術大(右京区)の学生が、地域で親しまれている銭湯を核にイベントなどを開き、住民同士のつながりを強めるプランで優勝した。学生たちは実際に住民に聞き取りして地域の課題を見つけ、解決策として提案したという。

 嵯峨美術大学観光デザイン領域3年生4人のグループ。住民からの聞き取りで、西陣織の職人が仕事の後に通ったことから、地域に銭湯文化が根付き、「肩書にとらわれず、広くて浅い関係性を作れる場所」として、今なお親しまれていることを知った。

 一方で、マンションなどに新しく移り住んだ住民が、昔からの住民のつながりに入ってもらえないという悩みにも触れ、銭湯で新旧住民が交流できるような仕掛けを作ろうと考えた。

 コンペでは、土日の午後に「銭湯映画館」と「軒先マルシェ」を行う企画案を披露。ファミリー層をターゲットに、映画鑑賞や買い物を楽しんでもらい、夕方からは営業が始まった銭湯に入浴してもらう。映画以外にも怪談やライブ、講演などアイデア次第でいろんなイベントが開けることもセールスポイントで、審査員からは「地域課題をしっかり捉えられている」と評価された。

 メンバーの仙石藍花さん(21)=右京区=は「西陣で人のつながりをもらい、アイデアが生まれた。つながる場の大切さを改めて実感した」と話していた。実際に事業化するかについては、今後検討する。