淀本町商店街のクリーニング店に設置されている本棚(京都市伏見区)

淀本町商店街のクリーニング店に設置されている本棚(京都市伏見区)

 公立図書館がない京都市伏見区の京阪電鉄淀駅周辺で、龍谷大の学生たちが、店舗に本を置き、住民らが借りられるようにする「図書館化プロジェクト」を進めている。新型コロナの影響で周知活動ができず、利用者が少ないのが課題で、イベントを通じて利用者増を目指している。

 同大学政策学部の井上芳恵准教授ゼミの活動で、淀本町商店街で展開している。住民らの寄付で本を集め、2018年8月に空き店舗を借りて「ふれあいライブラリー」を開設。月に1回、子どもたちが本を借りたり、工作を楽しんだりできる場を提供してきた。

 店舗の図書館化は19年に着手。クリーニング屋や婦人服店など7店と自治会館の計8カ所に本棚を置いた。計200冊ほどあり、冊数の上限や返却期限はなく、気軽に借りられる場を目指している。

 各店舗の位置を紹介する地図も作ったが、コロナの影響で昨年3月から9月まで「ふれあい」の開設を停止。周知の機会がなく、3年の男子学生(20)は「一定の需要はあるが、借りるために店に入るのはまだハードルが高いのかも」という。

 「ふれあい」は10月から再開しており、12月は26日に開いた。工作教室やフリーマーケットなども催された。3年の女子学生(21)は「多年代が楽しめる内容。訪れる人に図書館化のことも知ってほしい」と話す。

 同商店街振興組合の杉原浩理事長(77)は「学生が一生懸命、頑張ってくれている。利用が広がれば」と願っている。