京都市で22センチの大雪となった朝(2015年1月3日、京都市南区・東寺)

 京都や滋賀の各地でも「昔に比べると雪は減った」と言われる。地球温暖化の影響で雪も少なくなっていると思いがちだが、実際はどうなのだろう-。

 気象庁によると、一冬に雪が降った日の数「雪日数」の2011~20年(各年とも前年秋~当年春の数)平均は、京都市27・6日、彦根市32・8日、舞鶴市58・6日だ。

 昔はさらに多かったかというと、そうでもない。高度経済成長前の1961~70年の平均は、京都市30・6日、彦根市39・5日で、近年はやや減った程度だ。同期間の舞鶴市は50日で、むしろ最近の方が多い。雪が減ったと思い込んでいるだけなのか。

 

 もう一つのデータ、一冬に積もった雪の合計「総降雪量」を見てみる。京都市は1961~70年の平均が17・1センチ、2011~20年の平均が13・1センチだが、各年代で増減を繰り返し何とも言えない。ただ、日本海側で同じ期間を比べると、舞鶴市は210・9センチから122センチ、彦根市は151・5センチから81・3センチと、半分近く減り、「降るが積もらない」という状況になっている。

 気象庁によると、京都や舞鶴など局所的な傾向や原因分析は難しいが、西日本の日本海側(滋賀県~熊本県)は長期的に顕著な減少傾向を示し、温暖化が原因の可能性があるという。同庁は「将来、温暖化が進めば、雪が雨として降り、積もっても解けやすくなる」とし、総降雪量が減り続ける予測を出している。

 

 しかし、大雪や雪害のリスクが減ったわけではない。最も雪が積もった深さ「最深積雪」を見ると、2020年までの60年間の1位は、京都市が2015年1月3日の22センチ、舞鶴市は2012年2月2日の87センチで、いずれも最近10年間に記録している。

 気象庁は、温暖化によって大気中の水蒸気量が増えることで、極端な降雪の日が増える可能性を指摘する。つまり、強い寒気が入れば、一度に「ドカ雪」になるということだ。

 では、今年の冬の雪はどうなりそうか。気象庁は、ラニーニャ現象のため降雪量は「西日本日本海側で平年並みか多い」と予想している。