湯気が立ち上がる蒸し米をならして適温まで冷やす蔵人ら(京丹波町本庄・長老酒造)

湯気が立ち上がる蒸し米をならして適温まで冷やす蔵人ら(京丹波町本庄・長老酒造)

 年の瀬の冷え込みが厳しくなる中、京都府京丹波町本庄の「長老酒造」で日本酒の新酒造りが本格化している。甘い香りが鼻をかすめる酒蔵で、蔵人らは腕によりを掛けて仕込み作業にいそしんでいる。

 長老酒造は1903(明治36)年創業。兵庫県北部を拠点とした但馬杜氏(とうじ)から受け継いだ昔ながらの製法にこだわる。

 もくもくと湯気が立ち上る蒸し米をならして適温まで冷やした後に手で砕くほか、タンクの中のもろみをかき混ぜる「櫂(かい)入れ」の作業などに励んでいる。

 仕込みは11月中旬から始まり、来年2月末まで続く。昨年の暖冬に比べ、今年は朝夕に寒い日が続いているため、酒造りがしやすい気候だという。

 杜氏でもある寺井渉社長(51)は「今年は冷え込みが味方して、納得のいく仕上がりになりそう」と表情をほころばせた。