館長就任の見送りを発表する京都市の北村政策監(左から4人目)や三浦さん(右端)ら=京都市左京区

館長就任の見送りを発表する京都市の北村政策監(左から4人目)や三浦さん(右端)ら=京都市左京区

 京都市と、ロームシアター京都(京都市左京区)を運営する市音楽芸術文化振興財団は、同シアターの次期館長に決定していた劇団「地点」の演出家三浦基(もとい)さん(47)の就任を撤回することを決めた。市や三浦さんが24日、会見を開いて発表した。

 市は「ハラスメントの指摘があったのに解決を前提に就任を依頼した」などとして、選考過程に不備があったと認めた。

 三浦さんによると、パワハラを受けたと主張する元劇団員女性と3月にいったん和解したが、9月に「館長にふさわしくない」という趣旨の抗議文を受け取り、就任が難しいのでは、との認識を市に伝えたという。

 三浦さんと合意の上で就任見送りを決めた現館長の北村信幸・市文化芸術政策監は「シアター職員を含めて館長像が共有できていなかったことと、選考プロセスにも問題があった」と述べた。

 市と財団は4月に「信頼回復プロジェクトチーム」を発足させている。外部有識者の意見も聞いた上で、新しい館長像を具体的に固めて、早ければ22年春に向けて人選を進めたい、としている。

 三浦さんは今年1月、4月の館長就任が発表されたが、市と財団の選定を疑問視する声が出て就任の1年延期を決めていた。

 三浦さんは会見で「本当に残念。就任を見送ることが最善の選択だと考えた」と話した。