GSユアサはこのほど、北海道に設置する風力発電用で世界最大規模の蓄電設備を受注したと発表した。発電量の変動による送電網への影響を抑えるために使われる。出力24万キロワット、容量72万キロワット時で、容量は電気自動車4・5万台分に相当する。

 大型風力発電は発電量の変動が大きいことから送電網に影響を与える可能性があり、変動緩和用に今後も大容量蓄電池の需要が見込まれるという。

 北海道北部風力送電が計画している風力発電による送電網整備実証事業の一環。蓄電池は同社が北海道豊富町で2022年度に稼働を予定する変電所に設置する。発電量に応じて充電と放電を切り替え、送電網への出力を調節する。電力は北海道電力に売電する。

 コンパクト化や長寿命化、充放電による発熱の抑制など今回の用途に合わせて開発したリチウムイオン電池を300万セル用いる。設置後も遠隔監視で電圧管理や故障対応などのメンテナンスを担う。受注額は非公表だが、数百億円規模とみられる。グループ会社のリチウムエナジージャパン栗東工場で生産し、20年度から設置工事を開始する。