伊藤門跡ら僧侶の手で拭い清められる法然像(25日、京都市東山区・知恩院)

伊藤門跡ら僧侶の手で拭い清められる法然像(25日、京都市東山区・知恩院)

 浄土宗の宗祖・法然の木像を拭い清める「御身拭(おみぬぐい)式」が25日、京都市東山区の浄土宗総本山・知恩院で営まれた。新しい年を前に1年間のほこりを落とすのと同時に、人々が知らないうちにためた心の中の罪を除く意味を込め、僧侶が丁寧に像を清めた。

 修復工事が今年春まで続いていたため、御影堂での御身拭式は2011年以来9年ぶり。僧侶や参拝者が木魚を打つ音と念仏を唱える声が響く中、真新しい金箔(きんぱく)が輝く宮殿(くうでん)の扉が開かれ、光背を取り外した法然の座像(像高約64センチ)がゆっくりと運び出された。

 伊藤唯真門跡(89)が羽二重の布で丁寧に拭き清めた後、像は再び宮殿の中に納められ、鏡餅や果物が供えられた。新型コロナウイルスの影響で参拝者は例年より少なかったが、外陣の最前列で手を合わせながら宗祖像が清められる様子を見守る人も多く、真冬の堂宇は静かな熱気に包まれた。