【資料写真】成人式の会場前で記念写真を撮る新成人ら(2020年1月13日、京都市左京区)

【資料写真】成人式の会場前で記念写真を撮る新成人ら(2020年1月13日、京都市左京区)

 全国で新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、成人の日が来月11日に迫っている。全国では成人式を中止する自治体もあるが、京都府内の26市町村はいずれも感染予防策を講じて開催予定だ。ただ感染者が急増する東京や大阪から帰省して式典に臨む新成人は少なくない。自治体側は感染状況を注視しながら、参加は慎重に判断するよう新成人に呼び掛けている。

 府内の新成人は約2万7千人。府によると、式典は3月に予定する京丹後市と伊根町を除く24市町村が来月10日か11日に開催する。式典を2部制に変えた宇治市は、事前に市内に住民票がある新成人に参加券を郵送。当日受け付けで回収し、感染者が出た際に追える仕組みを整える。舞鶴市や宇治田原町は来賓の出席を取りやめ、精華町や京丹波町は集合写真を中止するなど、各自治体が感染予防の取り組みを講じている。

 府内新成人の5割以上となる約1万5千人の京都市は、式典を1会場2部制から2会場4部制に変更。恒例の給食実食コーナーは設けず、国歌や市歌の合唱は控えるようアナウンスする。無料通信アプリLINE(ライン)で参加申し込みを受け付け、4回のうち3回は定員に達した。

 新成人代表として式典で誓いの言葉を述べる同志社大2年の女性(20)は「夏から振り袖を選び準備してきた。式典後の同窓会が中止になったり、東京の友人が帰省できなかったりと影響はあるが、他府県の友達と会えるのが楽しみ」と心待ちにする。

 ただ全国で感染拡大が続き、政府は観光支援事業「Go To トラベル」を来月11日の成人の日まで停止する。京都府を含めた多くの自治体が帰省を控えるよう求めている。

 京都市は、28日時点で府が施設利用やイベントの自粛を要請した場合、式典の中止を明らかにしている。市育成推進課は「感染状況や健康状態に応じ、参加は慎重に判断してほしい。食事会など式典前後の行動も課題になる」としている。