京都府南丹市日吉町畑郷地区の住民が、地元の「クチナシの滝」のPRに力を入れている。看板を置き、雑木を刈るなどして観覧しやすい環境を整えている。
元区長で、看板整備などに携わった松尾邦夫さん(72)によると、滝は高さ15メートルほどで、普段は山水がちょろちょろと流れている程度だが、一定の降雨があった翌日などに滝が出現するという。名称は、滝がある山の通称「クチナシ」に由来する。
現地には、信仰の対象とされた歴史をつづった看板を整えたほか、滝を見てくつろげるベンチを置いた。近くの金属製のガードレールは雰囲気をそがないよう、木製に替えた。滝を覆う雑木類を定期的に刈って、見やすいようにもしている。
松尾さんは「滝が流れていると、御利益がありそうな雰囲気がある」と話し、多くの来訪を願っている。