江里さんの截金作品が並ぶ会場(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

江里さんの截金作品が並ぶ会場(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 極細の金箔(きんぱく)を貼って文様を作る「截金(きりかね)」の作家、故江里佐代子さん(1945~2007年)の関連作品を紹介する展覧会「京の至宝Ⅱ 江里佐代子 截金の世界 宙(そら)の輝きを康慧(こうけい)・朋子(ともこ)とともに」(京都新聞など主催)が、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで開かれている。細やかな細工が施された茶道具や衝立(ついたて)に、訪れた人たちが見入っている。

 江里さんは仏像を装飾する截金の技を、工芸分野にも積極的に応用した。02年に人間国宝に認定されたが、62歳で急逝した。会場には、夫で仏師の康慧さん、長女で截金師の朋子さんの作品も含めた計87点を展示した。

 まりをイメージした香盒(こうごう)には、青や朱色の球面に金箔でさまざまな図柄が描かれている。菊の文様を彩った棗(なつめ)も並ぶ。

 高さ86センチ、幅150センチの衝立「夜間飛行」は、彩色を施して截金の線を巻き付けた筒が多数組み合わされている。徐々に変化する衝立の色合いや金箔の輝きが楽しめる。

 1月24日まで。午前10時~午後7時半。入館有料。問い合わせはジェイアール京都伊勢丹075(352)1111