池坊専好次期家元の指導を受け、初生けに臨む門弟ら(5日午前8時51分、京都市中京区・華道家元池坊家元道場)

池坊専好次期家元の指導を受け、初生けに臨む門弟ら(5日午前8時51分、京都市中京区・華道家元池坊家元道場)

 新年を祝う華道家元池坊の「初生け式」が5日、京都市中京区の家元道場などで行われた。新型コロナウイルスの感染防止を気遣い、規模を例年の10分の1に縮小して開催、13歳から89歳まで約170人が、平穏な一年を祈り、精進を誓う花を生けた。

 午前8時半、六角堂に参拝した振り袖姿にマスクをした女性15人が、家元道場での初生けに臨んだ。若松やほころんだ白梅などにバラやチューリップを取り合わせ、花ばさみの音を響かせながら、すがすがしいいけばなを仕上げていった。途中、池坊専好次期家元が「お花の一番いい表情のところを探してね」「奥行きを意識して」と声をかけた。

 いけばなを始めて1年の会社員、長瀬摩衣子さん(28)=京都市左京区=は梅を伸びやかに生け、「春を待ち、楽しみにする気持ちを生けた。不安な昨今、花のある生活を通じて、健やかに過ごしたい」と話した。

 池坊次期家元はコロナ禍の現状に、「難を転ずる」と題してナンテンやユキヤナギ、水仙などを生け、「さまざまな困難を乗り越え、日常が戻り、明るい年となるように」と祈りを託した。