叡山電鉄の観光列車「ひえい」

叡山電鉄の観光列車「ひえい」

2018年度グッドデザイン賞のベスト100に選ばれたモリタ製作所の歯科用チェアユニット。シンプルながら機能性を高めた

2018年度グッドデザイン賞のベスト100に選ばれたモリタ製作所の歯科用チェアユニット。シンプルながら機能性を高めた

 日本デザイン振興会(東京都)が主催する2018年度のグッドデザイン賞で、京都、滋賀の企業からも多くの製品が選出された。シンプルな意匠ながら使い心地を追求した開発品が目立つ。

 歯科用医療機器・設備メーカーのモリタ製作所(京都市伏見区)は、診療時に患者が座るチェアユニットで、同賞の「ベスト100」に選ばれた。独デザイン会社が設計を手掛け、IoT(モノのインターネット)に初めて対応。部品の交換時期や患者の待ち時間などを知らせる機能を付けた。「清潔感やインテリア性を重視し、細部までこだわった」(同社)という。

 京セラは、昨年1月に発売したシニア向けのスマートフォンで受賞した。裏側のスライドを指で開くだけでカメラが起動する仕組みを採用。高齢者に配慮し、正面に「通話」や「メール」のボタンを残すなど直感的に操作できる点も評価された。

 斬新さが支持されたのが、叡山電鉄(左京区)が今年3月に運行を始めた観光列車「ひえい」だ。金色のだ円の飾りを正面にあしらった異形の新顔で、30年前に製造された車両を大幅改造。観光客や鉄道ファンにも人気で、外観だけでなく独創的なシートなど内装もこだわっている。

 オプテックスも、照らしたい空間に光を自由に調節できる防犯用のソーラー式センサーライトで受賞した。

 本年度のグッドデザイン賞は、全国945社が手掛けた製品や建築、サービスなど計1353件。都道府県別では京都22件、滋賀5件だった。