初優勝を目指す京都成章(5日、花園)

初優勝を目指す京都成章(5日、花園)

 ラグビーの全国高校大会決勝が9日午後2時5分から花園ラグビー場で行われる。初の決勝進出を果たし悲願の初優勝を目指す京都成章が、2大会連続3度目の優勝を狙う桐蔭学園(神奈川)に挑む。磨いてきた防御を軸に主導権を握り、総合力の高さを誇る前回王者を追い詰められるか。勝てば京都勢として第85回大会の伏見工(京都工学院)以来、15大会ぶり16度目の栄冠となる。

 京都成章は7大会連続13度目の出場で、初めてベスト4の壁を破った。準決勝までの計5試合で許したトライはわずか4本。1試合平均失点は6・1と堅い防御を誇る。辻野主将は「ディフェンスのタックルでどれだけ相手に突き刺さり、ミスを誘えるか」と勝負どころを見据える。

 攻撃では1回戦からの全試合で先制トライを挙げ、リードを1度も許していない。抜群の突破力を生かして3試合で先制トライを奪った巨漢ロックの本橋は「自分たちを信じて楽しめば結果は付いてくる」と意気込み、ダブル主将のSH宮尾も「チームとして成長してこられた」と自身をみなぎらせる。

 一方、この10年で決勝に5度進出している桐蔭学園はFWの平均体重が100キロを超える大型チーム。バックスも突破力があり、前回の優勝を経験したメンバーを含めて層が厚い。攻撃パターンも多彩で、前後半で戦い方を変えられる強みがある。藤原監督は「京都成章は守りが堅く、今年は攻撃力もアップしている。厳しい時間でどれだけ守れるか」と話した。

 ともに準決勝の翌日を完全休養に充てたが、連戦の疲労を抱えての総力戦となる。京都成章は積極的な攻撃で先手を取り、粘り強い防御で接戦に持ち込みたい。湯浅監督は「自分たちがやってきたことを出すだけ。私は思った以上に自然体で臨めている」と冷静に語った。