燃え盛るたいまつを前に乱舞する若衆(滋賀県守山市・勝部神社)

燃え盛るたいまつを前に乱舞する若衆(滋賀県守山市・勝部神社)

 大蛇に見立てた巨大なたいまつを燃やし、無病息災を祈る奇祭「火まつり」が9日、滋賀県守山市勝部1丁目の勝部神社で営まれた。新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催となったが、真っ赤に燃えさかる炎を背に、ふんどし姿の若衆が感染症収束の祈りを込め、勇壮に踊った。

 土御門天皇の病を治すために大蛇を焼き払ったという伝承に由来する祭事で、県無形民俗文化財に指定されている。

 同市浮気の住吉神社でも営まれるが、今年はコロナ禍で中止になり、勝部神社では関係者のみで行った。例年はたいまつ12基に点火するが、今年は密集・密接を避けるため1基とした。

 午後6時ごろ境内でたいまつが点火されると、16人の若衆が炎の前で肩を組み「オイサーオイサー」と威勢良く声を上げながら乱舞した。祭りを取り仕切る「松明(たいまつ)組」の山中友貴組長(34)は「800年続く祭りの火を絶やすことなく開催できてよかった」と話した。