記念撮影に臨む北出、田中、坂手ら(21日午前11時48分、東京都港区)

記念撮影に臨む北出、田中、坂手ら(21日午前11時48分、東京都港区)

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で目標の8強入りを果たした日本代表が21日、東京都内で記者会見し、4年後の大会に向け、強い代表チームを継続していく決意を示した。快進撃を見せた計5試合は「国民全員で一丸となって戦えた」と大声援に感謝しつつ、日本ラグビー界が一致団結できれば「4強入りも夢ではない」と今後への意欲ものぞかせた。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチや31人の選手全員が出席した記者会見には、約200人の報道陣が集まった。堀江翔太は「2011年のW杯でニュージーランドから帰ってきた時は記者が2~3人。(当時からは)考えられない」と笑顔で振り返り、「これを継続しないといけない。選手だけではできないので、協会を含めみんなでムードを高めていければ」と力を込めた。
 今大会の日本は1次リーグで、「ティア1」(強豪10カ国・地域)と呼ばれるアイルランドとスコットランドを倒し、4戦全勝で初の決勝トーナメントに進出。20日の準々決勝は南アフリカに3-26で完敗したが、新たなファンを獲得して国内はかつてない盛り上がりを見せた。W杯初出場だった坂手淳史(京都成章高-帝京大出)は「素晴らしい応援は自分の人生の中で一番だった。背中を押され、勢いを持って相手に立ち向かえた」と南アとの試合後に感謝を述べた。
 出場機会がなかった北出卓也(西陵中出身)は、練習で相手チームを仮想してプレーする役割を担った。会見では「出場できなかったことが次に向けて頑張るモチベーションになる。努力していきたい」と表情を引き締めた。自身が考案した「北出丼」を仲間に振る舞うなど、チームがテーマに据える「ワンチーム」を陰で支えた。
 3大会連続出場のベテランとしてリードした34歳の田中史朗(伏見工業高-京都産業大出)は若手の成長を期待する。「僕やトンプソンはおっさんだが若くていい選手がたくさんいる。みなさんに夢と希望を与えられるチームになると思う」と今後の飛躍を願った。人気低迷期を知る一人でもあり、常に危機意識を持って発言してきた。「子ども、学生、トップリーグなどがつながり、国としてラグビーを強くしていければW杯ベスト4も夢ではない。これからも日本ラグビーをよろしくお願いします」と頭を下げた。