舞鶴ゆかりの曲「岸壁の母」がヒットした時期に誕生した揚げパンを食べる児童たちと、見守る栄養職員(京都府舞鶴市桃山町・三笠小)

舞鶴ゆかりの曲「岸壁の母」がヒットした時期に誕生した揚げパンを食べる児童たちと、見守る栄養職員(京都府舞鶴市桃山町・三笠小)

 京都府舞鶴市桃山町の三笠小で、音楽をテーマに献立を考えた給食が提供されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で友人と机を合わせ、会話しながら食べられない児童に、少しでも楽しい時間を送ってもらおうと、栄養職員が企画。児童らは地元ゆかりの楽曲や世界の音楽を聴きながら、各地の料理を味わっている。

 同小では感染防止のため、児童らは全員が前を向き、私語厳禁で給食を食べており、栄養職員の女性(37)が、音楽と料理を結びつけて食への関心を深めてもらおうと企画した。

 29日までの毎日、教科書に載っている曲を中心に、世界各地の歌や地元ゆかりの曲などからその日のテーマを決め、関連する献立を決定する。今後は、童謡「南の国のカメハメハ大王」の日にはハワイ料理のロコモコを、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の主題歌の日には、マカロニとじゃがいもを煮込んだスイスの「アルペンマカロニ」など、それぞれ多様なメニューを予定している。

 13日は、舞鶴港での引き揚げをテーマに1954年にヒットした「岸壁の母」に合わせ、同年に東京都の小学校で誕生した揚げパンを提供。児童は校内放送で流れる曲を聞きながら、口いっぱいにほおばった。

 5年の男子児童(11)は「揚げパンは甘くておいしい。60年以上前の小学生も食べたら幸せな気持ちになったと思う。知らない音楽を聴けるのも楽しみ」と笑顔を見せた。