人気が再燃する「如安」(左)と「八木城ほんまる」=京都府南丹市八木町・米儀福寿堂

人気が再燃する「如安」(左)と「八木城ほんまる」=京都府南丹市八木町・米儀福寿堂

丹波大納言小豆を使ったジョアンぜんざい(京都府南丹市八木町・cafe HIRANO)

丹波大納言小豆を使ったジョアンぜんざい(京都府南丹市八木町・cafe HIRANO)

ジョアンオムライスと御城印をアピールする秋田さん(京都府南丹市八木町・お食事処まるや)

ジョアンオムライスと御城印をアピールする秋田さん(京都府南丹市八木町・お食事処まるや)

 京都府南丹市八木町の山城「八木城」を治めたキリシタン武将、内藤ジョアン(如安)をアピールする食を地元飲食店が売り出し、評判だ。前からある和菓子も人気が再燃している。大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に八木城の名が登場したのに加え、食事をした人に御城印を贈呈する仕掛けが奏功している。

 JR八木駅近くの「cafe HIRANO」は、丹波大納言小豆を使った「ジョアンぜんざい」を12月に発売した。平野正子さん(62)は「八木城をハイキングした帰りに味わっていく人が多い」と話す。訪れた客には、ジョアンがかぶったと伝わる兜(かぶと)にちなんで創作された兜の写真をあしらった御城印を渡す。30~40代の女性が多く、市外から小学生が来たこともあるという。

 「お食事処まるや」の「ジョアンオムライス」も話題だ。昔懐かしい味わいのオムライスに、ケチャップで「ジョアン」と大書。あえてひねらないシンプルさが好評で、店主の秋田晃さん(74)は「注文が多い。大河ドラマの影響があると思う」と推測する。

 老舗和菓子店「米儀福寿堂」が扱う定番「如安」の売り上げも上昇中だ。栗をココア風味の生地で包んだ和洋折衷の菓子で、世界を股に掛けたジョアンの生涯を表現している。石垣を思わせる見た目が特徴の「八木城ほんまる」を求める人も多い。店主の福嶋陽(あきら)さん(71)は「如安は40年近い歴史があるが、ここにきてよく売れている」と語る。

 5年後のジョアン没後400年を控える中、仕掛けの旗を振る市商工会の阪口浩之さん(63)は「手掛ける店を広げたい。近場の素晴らしい歴史を、観光客だけでなく、地元の人に知ってほしい」と期待している。