事件の情報提供を呼びかける千葉大作さんの母淳子さん(中央)=15日午後6時40分、京都市左京区・叡山電車出町柳駅

事件の情報提供を呼びかける千葉大作さんの母淳子さん(中央)=15日午後6時40分、京都市左京区・叡山電車出町柳駅

事件現場で手を合わせる淳子さん(15日午後3時35分ごろ、京都市左京区岩倉)

事件現場で手を合わせる淳子さん(15日午後3時35分ごろ、京都市左京区岩倉)

 京都市左京区岩倉で2007年1月、京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が殺害された事件は15日、未解決のまま発生から14年を迎えた。母親の淳子さん(61)=仙台市=は現場を訪れて法要に参列した後、叡山電鉄出町柳駅で千葉さんが大学入学時に描いたイラストを初めて公開し、「漫画家になった大作を見守りたかった。もっともっと長い時間を共に過ごしたかった」と悲痛な思いを訴えた。

 法要は午後3時過ぎから行われ、僧侶の読経が響く中、淳子さんや大学関係者ら9人が焼香して手を合わせた。

 淳子さんは午後6時半から、京都府警の捜査員と出町柳駅で広報活動を実施。千葉さんが大学入学時に自己紹介として描いたA3判のイラスト1枚を机の上に置き、犯人の似顔絵を描いたティッシュを乗降客に渡しながら、「未解決事件です。情報提供をお願いします」と訴え掛けた。

 イラストには地元の田んぼを駆け回る幼少期の千葉さんが描かれ、「こんなに頑固で男気あふれた奴は、そういません!」「仲良くしてやってください」と同級生らに向けたメッセージをつづっている。漫画家を目指す京都での大学生活に向けた千葉さんの期待と緊張感が伝わる内容だ。

 淳子さんは報道各社の取材に応じ、「(犯人は)大作の命を奪って、何事もなかったように過ごしていくことはできない。自首を強く望む」と事件解決への思いを語った。

 府警によると、これまでに延べ約6万人の捜査員を投入し、約1200件の情報が寄せられた。事件解決につながる通報には最高300万円を提供する制度が適用されている。捜査本部(0120)230663。

 ■京都精華大生殺害事件  2007年1月15日午後7時45分ごろ、京都市左京区岩倉幡枝町(現南木野町)の路上で、帰宅途中だった千葉大作さんが、自転車に乗った男に胸や腹など十数カ所を刃物で刺されて殺害された。京都府警は容疑者とみられる男の似顔絵や特徴をホームページで公開している。