初めて実施される大学入学共通テストが、きょうから全国で始まる。

 新型コロナウイルス感染が拡大し、直前に京都をはじめ11都府県に緊急事態宣言が出された中での大規模試験となる。

 受験生たちは、自身の健康管理と併せ、試験への影響に不安や戸惑いを抱いているだろう。心配を取り除き、存分に実力が発揮できるように手を尽くしたい。

 共通テストは大学入試制度改革により、昨年まで30年にわたって行われた大学入試センター試験に代わって導入された。

 初年度は、コロナ禍に伴う休校措置で学習に遅れが出た現役生のため、16、17日の第1日程のほか、30、31日に第2日程が設定された。

 全国の志願者53万人超の大半は第1日程で受験する。京都、滋賀でも計20大学が試験会場となる。

 マスク着用や換気、消毒の徹底をはじめ、各会場で座席の間隔を空け、入退室時の混雑を避けるなどの感染防止策を確実に行うことが重要だ。

 受験生たちは健康チェックに留意し、体調不良を感じたら無理をしないでほしい。

 大学入試センターは、発熱などの症状がある受験生は会場に来ず、電話連絡をして追試験に回るようにと呼び掛けている。

 追試験は全国各地での第2日程で受けられる。第2日程を欠席した場合も2月13、14日に特例追試験が設けられている。

 感染者の濃厚接触者も無症状なら条件付きで別室受験が可能だ。当日、会場で具合が悪くなっても別室や追試などの対応が図られる。無理に試験を受け、周りに感染を広げないよう、会場の大学側はきめ細かく配慮してほしい。各入試日程の得点調整などで不公平のない運営も不可欠だ。

 地元府県で受験する共通テストに対し、2月から本格化する各大学の個別試験は広域的な移動や宿泊を伴うことで感染リスクが増す懸念がある。

 大学の中には、個別試験を中止して共通テストだけで合否判定したり、延期や内容見直しを検討したりする動きも出ている。感染対策に伴う欠席者への救済措置を含め、各大学は速やかで丁寧な情報提供に努めてほしい。

 共通テストを巡っては、英語民間検定試験の導入見送りなどの迷走に受験生たちは振り回され続けた。的確なコロナ対策で安心して試験に臨めるように万全を期してほしい。