大津地裁

大津地裁

  福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人や監禁などの罪に問われた大津市の少年(18)の裁判員裁判の初公判が18日、大津地裁(大森直子裁判長)で開かれ、少年は起訴内容のうち殺人罪と監禁罪を否認した。事件で起訴された7人のうち、公判が開始されたのは4人目。

 検察側は冒頭陳述で、少年は知人の長浜市の元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに加担し、嶋田さんに暴行を続けたと説明。嶋田さんを車に閉じ込めた際に周囲にいた上、東尋坊では崖の先端で取り囲んで飛び降りるよう迫り、「嶋田さんは(車などから)脱出することが事実上不可能で、飛び降りるしかできない精神状態に陥った」とし、殺人、監禁罪の成立を強調した。

 弁護側は、傷害罪などは認めた一方、殺人罪について「嶋田さんは崖の淵まで抵抗せず自ら歩き、自殺した可能性は否定できない」などとし、自殺関与罪にとどまるなどと主張した。

 起訴状によると、少年は元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。大津地裁は既に、18歳と20歳の少年ら計3人に対し、懲役10年以上15年以下などの不定期刑(確定)を言い渡している。