もくもくと煙が上がるピザ釜と薫製機の横で桜の木を削る野間さん(京丹波町)

もくもくと煙が上がるピザ釜と薫製機の横で桜の木を削る野間さん(京丹波町)

 京都府京丹波町の90歳の男性が、ピザ窯を手作りした。孫やひ孫の喜ぶ顔が見たいと、深緑の木々に囲まれた敷地で精を出している。

 作ったのは野間重次郎さん(90)。同町の瑞穂中校長や旧和知町教育長などを歴任した後、2003年ごろから自身が所有する山林で、地名から名を冠した秘密基地「小松山荘」を作り始めた。野間さんが幼い頃は田んぼだったという約35アールの土地には、椅子や机のほか、山の水を引いた水道や薫製機、寝泊まりができる小屋もあり、本格的な仕上がりになっている。

 昨年12月中旬には新たに手作りしたピザ窯も加わり、にぎやかになった。窯の側面には、訪れた孫や友人の直筆のサインやメッセージが記されている。「(窯への)サインと、使った分のまき割と桜の木のチップ削りをしてもらうのがここで遊ぶルール」とほほ笑む。

 野間さんは「長生きの秘訣(ひけつ)は楽しむこと。窯がサインでいっぱいになるのが楽しみ」と意気込む。