家電量販店では売り場を拡充して4Kテレビの販売に力を入れる(京都市下京区・ヨドバシカメラマルチメディア京都)

家電量販店では売り場を拡充して4Kテレビの販売に力を入れる(京都市下京区・ヨドバシカメラマルチメディア京都)

三菱電機が18日に発売するチューナー内蔵型の4Kテレビ(長岡京市・三菱電機京都製作所)

三菱電機が18日に発売するチューナー内蔵型の4Kテレビ(長岡京市・三菱電機京都製作所)

 12月に始まる高精細の4K放送を前に、4Kテレビの商戦が盛り上がり始めた。大手家電メーカーは、専用チューナーを内蔵したテレビを相次いで投入。小売店もテレビの買い替え需要を取り込もうと、売り場づくりに力を入れている。

■チューナー内蔵型も登場

 4K放送は、画素数が「フルハイビジョン」と呼ばれる現在の放送に比べて約4倍に増え、鮮やかで臨場感のある映像が楽しめる。NHKと民放キー局などが12月1日から、4Kとさらに高精細の8KのBS・CS放送を始める。

 4K放送を視聴するためには専用のチューナーが必要になるが、チューナー内蔵型のテレビもここにきて出そろいつつある。東芝が6月に業界で先行して発売し、三菱電機は録画機能付きで4K対応の液晶テレビを今月18日に発売した。11月にはシャープも投入する。

 三菱電機は、4Kテレビを京都製作所(長岡京市)で開発した。従来機種と同様にブルーレイディスク録画再生機とハードディスク駆動装置(HDD)を一体化し、番組録画などの利便性を追求。前面にスピーカーを設け、音にもこだわった。58、50、40型の3種類で、価格は58型で34万円前後を想定する。

■18年売上は100万台に

 販売も着実に伸びている。市場調査会社GfKジャパン(東京)によると、4Kテレビの今年1~6月の国内販売台数は100万台に達し、前年同期に比べ40%増えた。家電エコポイント制度や2011年の地上波アナログ放送終了を機に購入されたテレビの買い替えが本格化しているという。

 家電量販店のヨドバシカメラマルチメディア京都(京都市下京区)では、各メーカーの4Kテレビと従来のフルハイビジョンテレビを並べて鮮明さを一目で比較できるにするなど売り場を工夫。平均価格帯は主力の50型で15万円前後といい、今冬のボーナス商戦に照準を合わせる。

 ただ、4K・8K放送は当面、衛星放送に限られ、スマートフォンで映像を視聴する人も増えているため、メーカーや小売店は「4K特需」は起きにくいとみる。三菱電機京都製作所の中嶋博樹所長は「需要の急拡大は考えにくいが、テレビはさまざまな情報サービスのインターフェース(媒介装置)として生活の基盤であり続ける。これからも使いやすい製品を提供したい」と話す。