クラウドファンディングで運営資金を募っている人形劇団京芸(京都府宇治市白川)

クラウドファンディングで運営資金を募っている人形劇団京芸(京都府宇治市白川)

クラウドファンディングの返礼品として用意した、指で動かせる手作りの人形

クラウドファンディングの返礼品として用意した、指で動かせる手作りの人形

 新型コロナウイルスによる公演の中止などで経営難に陥った人形劇団京芸(京都府宇治市白川)が、運営資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。団員らは「コロナ禍でこそ、人を元気づける人形劇を諦めたくない」と語る。

 京芸は1949年結成の老舗人形劇団で、22人が所属。府内などの幼稚園や小学校、全国のホールで年間約350公演を行うほか、祇園祭の「鷺踊(さぎおどり)」の衣装を毎年手掛けるなどしている。

 コロナ禍で昨年2月から上演依頼のキャンセルが相次ぎ、公演がない状況は8月まで続いた。4~9月の収入は例年の約1割まで減り、清水正年社長(57)は「70周年記念で大作を用意していたのに披露できず悔しかった。先が見えない中で廃業も考えた」と振り返る。

 9月からは客数を減らすなどして公演を徐々に再開。「人形劇の生き生きとした世界に入り込んで笑い転げるお客さんを見て、人形劇の力を改めて感じた」(清水社長)と、運営を続けることを決意した。

 現在も公演数は例年の約半分と経営は苦しく、1月中旬からCFサイト「CAMPFIRE」で資金を募っている。千円以上の寄付額に応じて、公演への招待券や親子で遊べる手作りの人形などの返礼品がもらえる。

 3月21日まで実施し、目標額は2千万円。清水社長は「人間らしく生きるためには欠かせない、一つになって楽しめる場を届け続けたい」と語った。

 CFサイトを通さない寄付も受け付けている。問い合わせは京芸0774(21)4080。