湯に浸したササを振り、邪気を払う巫女(20日午後2時26分、京都市伏見区・城南宮)

湯に浸したササを振り、邪気を払う巫女(20日午後2時26分、京都市伏見区・城南宮)

 一年で寒さが最も厳しいとされる「大寒」の20日、沸き立つ湯を散らして邪気を払う「湯立(ゆたて)神事」が京都市伏見区の城南宮で営まれた。巫女(みこ)が熱湯に浸したササの葉「福笹」を振り、訪れた参拝者が飛び散る滴や湯気を浴びて、新型コロナウイルスの収束や一年間の健康を祈った。

 今年は感染拡大防止のため、観覧用の4人掛け椅子を間隔を空けて2人しか座れないようにし、数も減らした。

 冬晴れの下、神職が釜のおはらいをして神へ神饌(しんせん)を供えた後、拝殿で4人の巫女が「扇の舞」と「鈴の舞」と呼ばれる神楽を舞った。たすき掛けの巫女が煮立った大釜のふたを開け、塩や供物のコメ、酒を注ぎ清めた後、両手に握ったササの束を釜に入れ、勢いよくしぶきを周囲に振りまいた。神事で使われた「福笹」を持ち帰ると幸運に恵まれるとされ、神事が終わると長い行列ができていた。

 大阪府寝屋川市から訪れた主婦(57)は「(感染拡大している)新型コロナウイルスが早く収束することと、家族が健康であるようにと祈りました」と話していた。