母校の京都外大西高を訪れ、「甲子園を目指して頑張ってほしい」と語る日体大の辻コーチ(同高西山グラウンド)

母校の京都外大西高を訪れ、「甲子園を目指して頑張ってほしい」と語る日体大の辻コーチ(同高西山グラウンド)

高校時代、夏の京都大会決勝でタイムリーヒットを放つ辻さん(2007年7月、京都市右京区)

高校時代、夏の京都大会決勝でタイムリーヒットを放つ辻さん(2007年7月、京都市右京区)

日体大のエースだった辻さん。中日から4位指名を受けた(2011年6月、神宮)

日体大のエースだった辻さん。中日から4位指名を受けた(2011年6月、神宮)

 プロ野球中日の元投手で京都外大西高出身の辻孟彦(たけひこ)さん(31)が母校の日体大で投手コーチとなり、数々のプロ選手を育て上げている。2018年以降で計4人の教え子がドラフト1、2位で指名された。「対話を大事にしながら実力を付けさせたい」と語る。

 昨年のドラフト会議で中日から2位指名を受けた森博人も教え子の1人。辻さんが豊川高(愛知)からスカウトし、最速155キロの本格派右腕に育てた。「即戦力でチームに貢献できる」と期待する。他にも、西武の松本航やヤクルトの吉田大喜らを指導した。

 高校時代は故障のため長く投げられず、リハビリを重ねて3年夏の甲子園に出場した。「苦しい中でも頑張れたのは自信になった」と振り返る。日体大を経て中日に入団し、3年で戦力外通告。15年にコーチとして大学に戻った。

 「悔しくて数年前まではテレビ中継を見ることもできなかった。その思いを抱えたままコーチになれたのが良かったと思う」。指導者となり、不完全燃焼に終わった野球への情熱を燃やす。日体大の大学院でコーチング学を学び、自らも研さんに励む。「プロにはさまざまな選手が集まっている。そこで経験した目と感覚が生きている」と語る。

 中日のエース、大野雄大投手は高校の1学年先輩で、砂川小、藤森中も同じだった。高校でOBが集まった昨年末も旧交を温めた。沢村賞を受賞した先輩に対し「昔から体力があった。昨年は本当に投球が崩れなかった」と感嘆する。

 無名選手の潜在能力を引き出す手腕に、大学球界でも評価が高まっている。「コーチとして選手を上手にさせたいし、そのために自分ももっと勉強が必要。一緒に成長していきたい」と話す。