【資料写真】神泉苑(京都市中京区)

【資料写真】神泉苑(京都市中京区)

 国史跡の神泉苑(京都市中京区)の境内で営業する料亭が賃料全額を支払わないなどとして、同苑が21日までに、料亭「神泉苑平八」の運営会社「祇園平八」(同区)に対し、建物の明け渡しや未払い賃料の支払いを求める訴えを京都地裁に起こした。

 訴状によると、神泉苑は料亭の前身会社と1965年に飲食事業を行う目的で建物の賃貸契約を締結。料金は何度か変更されて賃料20万円、寄付金10万円、庭園維持分担金10万円の月額計40万円になったが、2017年9月分から合意により名目の細分化をやめて「賃料40万円」として徴収を続けてきた。

 神泉苑は19年に行った不動産鑑定を踏まえて20年4月に賃料増額を通知したが、料亭側が新型コロナウイルスの影響で経営が厳しいとして賃料減免を相談。同年5~10月分について半額の月20万円の支払いを猶予し、11月以降については協議することを提案したが、料亭側は「賃料は本来20万円」と主張して折り合わなかったことから契約解除を通知したとしている。境内の池に係留している座敷船などの撤去も求めている。

 祇園平八は「自分たちの主張の正当性を訴訟で訴えていく」としている。