大津地裁

大津地裁

 滋賀県栗東市で昨年5月、金勝小3年の山下諄(しゅん)君=当時(8)=がダンプカーにはねられて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた土木作業員の被告の男(42)の論告求刑公判が22日、大津地裁(大森直子裁判官)であった。検察側は禁錮2年6月を求刑し、結審した。判決は2月12日。

 検察側は論告で、被告のダンプカーは、整備不良箇所が多数あった上、事故時は最大積載量を超過していたと指摘。「職業運転手として交通ルールを順守する意識に欠け、責任は重大」と強調した。

 論告の前に、諄君の母親が意見陳述し、「減速していれば絶対に防げた事故だった。かわいい諄ちゃんを返してほしい」と訴え、厳罰を求めた。

 弁護側は、被告は真摯(しんし)に反省し、運転免許を再取得する意思がないなどとして情状酌量を求めた。被告は最終意見陳述で「大切な命を奪ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 起訴状によると、昨年5月20日正午すぎ、栗東市御園でダンプカーを運転中、信号のない交差点を、安全確認不十分のまま時速約34~40キロで進行。横断歩道を小走りで渡っていた近くの山下君に衝突し、頭蓋骨骨折に伴う傷害で死亡させた、としている。