菅原道真が左遷により九州へ向かう際に一夜を過ごしたとされる地に建つ「一夜天神」(京都市中京区)に、新しい「なで牛」が登場した。壬生寺境内に建つ神社で、石造りのかわいらしい牛が参拝者を迎えている。
江戸時代前期に壬生寺の支院・寂静庵(じゃくじょうあん)を開いた僧侶が夢で道真の命を受けて神像を刻み、「一夜天神」を建立したとされる。今年は道真が大宰府へと左遷されてから1120年の節目にあたることから、寺が設置した。
25日には開眼法要が営まれた。神社は「一夜にして知恵を授かる」との言い伝えもあるだけに、壬生寺では「受験や試験シーズンまっただ中の今、一夜天神のなで牛もぜひ知ってほしい」としている。