近年新たに指定・登録された京都市の文化財を集めた特別展「京都市指定の文化財」が上京区の市歴史資料館で開かれている。本年度は市文化財保護課が発足して50年に当たることから、文化財を守り継承する取り組みも紹介している。
貴重な文化財を知ってもらう機会として毎年開いており、今回は室町時代末期から桃山時代にかけて作られた美術工芸品を中心に13件を展示した。
源氏物語の第9帖「葵」の「車争い」を題材にした土佐光茂筆の「車争図屏風(くるまあらそいずびょうぶ)」(仁和寺所蔵)は2016、17年度の修復を経て京都で展示されるのは初めて。きらびやかな6曲1双の屏風が目を引く。ほかにも光茂筆の絵巻や肖像画、長谷川等伯筆の「萩芒図屏風(はぎすすきずびょうぶ)」(相国寺所蔵)、仏像像や遺跡から出土した陶磁器などもある。
文化財保護の取り組みを伝えるパネルも展示する。汚れの除去など修復の前後を写真入りで紹介し、文化財を守り、後世に伝える技と心を伝えている。
3月7日まで。月曜休館。無料。
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