■目指すべきサッカー像

 -湘南では走り勝つスタイルを築き上げた。サンガではどんなサッカーを目指すのか。

 「選手も違うし、リーグのカテゴリーも、街の気質も違う。湘南時代のことをそのままやっても結果が出るとは思わない。ただ、ボールを奪ってゴールに攻めるというサッカーの本質的な部分がなくなると魅力は半減する。システムやボールをどう運ぶかは明確にしながら、『サンガといえばこういうサッカーだよね』と認識してもらえるような文化をつくりたい」

 「選手の息づかいや表情を見ていると『やってやろう』『うまくなろう』という気持ちを感じる。ボールに関わりたい選手が非常に多いので、その意欲をゴールにつなげ、そのことで失点を減らしたい。新加入と既存の選手が切磋琢磨し、サンガタウンのエネルギーがそのままスタジアムで発揮できるようにしたい」

 -若手育成にも期待がかかる。

 「下部組織出身者や若い選手が年上の選手に飲まれるんじゃなく、タケノコが元気に土から顔を出すように勢いよくプレーしてほしい。そうでなければ、このチームが1年間エネルギーを持って過ごせない。若い選手のチャレンジを応援したいし、他の選手も負けない気持ちでやってほしい」

■サンガにネガティブな印象はない

 -サンガにどんな印象を抱いていたか。

 「湘南の監督になった2012年の開幕戦の相手がサンガ。14年にJ1昇格を決めた試合は西京極で、不思議な縁を感じていた。強くなり、京都のシンボルになってほしいと思っていた。長年J1に上がれていないとか、ネガティブな印象は持ったことがない。今、そのクラブにいられることに幸せを感じるし、このチームをなんとかしたい」

 「昨季の試合は30試合近くチェックした。ホームでの最終戦は現地でこっそり見た。小さい頃、京都にスタジアムができるのは夢のまた夢だった。欧州のスタジアムの雰囲気があって、レバークーゼン(ドイツ)の本拠地のよう。楽しみでしかない」