京都地裁

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 京都市左京区の不動産会社社長宅から現金1億円を奪ったとして、強盗致傷や住居侵入などの罪に問われた元国会議員秘書上倉崇敬被告(46)の裁判員裁判の初公判が25日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。上倉被告は「私は犯人ではない。(強盗致傷事件などが)実際に発生したとも思えない」と述べ、無罪を主張した。

 起訴状によると、2010年9月29日午後2時40分ごろ、宅配業者を装って左京区の不動産会社社長宅に押し入り、家人の女性(63)に刃物を突きつけ、結束バンドで両手を縛るなどして首や手首に軽傷を負わせた上、金庫内にあった現金1億円を奪ったなどとしている。

 検察側は冒頭陳述で、上倉被告が10年から17年にかけて被害女性に強要未遂など計3件の犯行を行い、このうち強盗致傷事件について、別の事件で共犯者とされた人物らに犯行を告白していたと指摘した。

 弁護側は「物的証拠、客観的証拠、直接証拠は無く、共犯者らの供述を柱に有罪を主張している。全ての証拠を吟味しても事件が真に発生し、被告人が犯人との立証はなされていない」と訴えた。

 上倉被告はこれまでに複数の国会議員秘書を務め、事件当時は自民党の二之湯智参院議員(京都選挙区)の公設秘書だった。16年に島根県内の高齢者宅に押し入ったとして強盗致傷罪で有罪判決を受けて服役中。15年に兵庫県宝塚市の住宅に侵入して金庫を盗んだ容疑で昨年、大阪府警に逮捕され、窃盗罪などで起訴されている。