狂言堂の修復工事が完了し、こけら落としの秋季公演を迎えた嵯峨大念佛狂言(京都市右京区・嵯峨釈迦堂)

狂言堂の修復工事が完了し、こけら落としの秋季公演を迎えた嵯峨大念佛狂言(京都市右京区・嵯峨釈迦堂)

 京都の三大念仏狂言の一つ「嵯峨大念佛狂言」の秋季公演が21日、京都市右京区嵯峨の嵯峨釈迦堂(清凉寺)であった。狂言堂の修復工事が完了してから初めてのこけら落とし公演で、多くの人が完成を祝い、新しい狂言堂での無言劇を楽しんだ。

 嵯峨大念佛狂言保存会により、「ヤワラカモン」と呼ばれる狂言仕立ての演目「愛宕詣」と、能楽系の演目「土蜘蛛(つちぐも)」が披露された。

 この日、狂言堂修復を記念して、上京区の千本ゑんま堂大念仏狂言も特別出演し、「紅葉狩」などを演じた。

 狂言堂には大勢の観衆が詰めかけ、久しぶりの舞台での狂言に見入っていた。

 公演に先立って嵯峨大念佛狂言保存会の松井嘉伸会長は「初舞台にゑんま堂狂言とコラボできてうれしい。改修期間中は仮の場所で公演を続けたが、やっと広い舞台でできる。最後まで楽しんでいただきたい」とあいさつした。

 修復工事は2016年11月から始まった。古い柱を残して鉄骨部分を全て木材に替え、床材はヒノキに張り替えた。