【資料写真】安倍晋三前首相

【資料写真】安倍晋三前首相

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の費用を穴埋めした問題。衆参の予算委員会で野党議員が安倍氏の証人喚問を要求した。

 安倍氏は昨年12月24日、国会に隣接する衆院第一議員会館で記者会見を開いた。だが、新型コロナウイルス感染拡大防止を理由に、出席は自民党本部の記者会「平河クラブ」に加盟する24社から各1人に限られた。会場は24人で満杯となった狭い会議室。同会館には数百人規模の集会が開かれる部屋があり、当日も使用可能だったのだが…。

 会見のテーマは、国会で行った首相答弁が間違っていたことの釈明だ。コロナ禍とはいえ、参加者を限定せず広い部屋で行うべきではないのか。会見でぶつけてみたが、安倍氏は「できる限り答えさせていただきたい」と述べただけ。部屋の使用許可が午後7時までとして1時間で会見を打ち切り、その言葉さえ不誠実としか感じられなかった。

 会場の外では、入室できなかった平河クラブ非加盟社やフリーの記者が「なぜ私たちを除外するのか」などと迫ったが、安倍氏は何も答えなかった。

 国会での証人喚問要求に、ある自民党衆院議員は「突っぱねるだろう」と見るが、安倍氏や後を引き継いだ菅義偉政権は、歴代最長政権に恥じぬ誠意ある対応を見せるべきではないだろうか。