タレント木梨憲武さんが手がけた絵画や立体作品を一堂に集めた個展「木梨憲武展 Timing-瞬間の光り-」が2月16日から、京都文化博物館(京都市中京区)で始まる。2年半を超えて各地で開かれる個展には約60万人が訪れ、色彩豊かで自由奔放な作品を楽しんでいる。京都会場の開会を前に、東京のアトリエで、木梨さんに聞いた。

 アトリエでインタビューに答える木梨憲武さん

 -「Timing」というタイトルの意味は?

 アトリエでただお茶飲んでる日も多いんですが、どこかで刺激をもらい、線や色が急にやってくる感じがあるので。すごく興奮する瞬間なんですよ。

 -個展は2年以上ですね。

 コロナ禍で中止や延期になった会場もありますが、タイミングが合い次第、必ずうかがいたいと思っています。これからも新作をみていただける場所があれば、日本中回りたいなと。

 -2020年は音楽にも本格的に取り組まれましたね。

 白いキャンパスにどう描くかというのと、いろんなアーティストとこういう詩が欲しい、こういう曲をやりたいといいながら一つの形にしていくのは同じですね。今日はアート、明日はライブと行ったり来たりの1年でした。音楽は、憧れていた宇崎竜童さんにお願いして、オッケーをもらったり、ダメ出しを食らったりしましたね。

 -それに比べると、アートは孤独な作業ですか。

 宇崎さん描いてよってわけにいかないんでね。あ、これだけは言えるのは、俺にご指示いただけるのは木梨成美さん(妻で女優の安田成美さん)だけでね。方向が合ってるのか、良いのか悪いのか、いい加減に描いてるとご指示をもらうんでね。会場設営も総合プロデューサーは成美さん。入り口から皆さんに楽しんでもらえる構想を練って、出口で「これなら俺でも描けるぞ」って気持ちになっていただくように考えています。

 -木梨さんの個展から家に帰ると、子どもたちが何か作り始めたりするそうですね。

 いいと思いますね。お父さん、お母さんが子どもたちの作品をリビングや玄関に飾ってあげるのが一番だと思うんで。年に一回でも二回でもいいんです。どんどん子どもの発想が広がっていく気がしますね。

REACH  OUT 2018年(C)NORITAKE  KINASHI

 -アートを始められたのはテレビ番組がきっかけでしたね。

 いきなりフランス行ったり、絵の具に飛び込んだりしましたけど。作品を額に入れて好きな位置に飾ってという、その興奮を覚えちゃったんでね。今は、これでいいかな、成美さんいかがでしょうって聞いて、「きたね」て言われたら、まる。「ひどいね」って言われたら、もう一回真っ白に消したりして。

 -信頼されているのですね?

 気が入ってるものと、入ってないものを数秒で見抜きますから。長年一緒にいるんで、性格も全部ばれてます。成美さんの方が美術を学んで基礎がありますしね。家族それぞれ絵を描くんですが、みんな作風が違っていて面白いですね。家族の展覧会をいつか開きたいですね。

 -今回出展される作品「REACH OUT」(手を差し伸べる)の発想はどこから?

 20年以上前から手のモチーフを描いてるんですけど、家族や友達やテレビのスタッフや、いろんな人たちとチームを組むと、いい作品ができたり、いいご飯が食べられたり、また来年会えたり。そういうのが、タイトルになったというかね。

フェアリーズ ー街ー 2018年 (C)NORITAKE  KINASHI

 -フェアリーズはどこから?

 もともと成美さんなんです。小さい頃、家に妖精が出たという。それを聞いてじゃあ、描こうよと。うちの長男も見えたようです。みんなね、言わないだけで、小さい時にはいたんじゃないですか。どっかの隅に。

 -アートも音楽も人生も楽しんでらっしゃいますね。

 仲間によく言われます。周りにいる人たちのおかげでね。みんなに感謝しながら団体活動で進んで行こうって思ってます。

 -いよいよ京都会場ですね。

 個展は会場ごとに印象が全く違ってきます。本当に不思議ですけどね。京都には何か新作を持って行こうと思っています。

 ウェブ限定の木梨憲武さんインタビュー全文はこちらから。

 きなし・のりたけ 1962年、東京生まれ。とんねるずとして活躍する一方、アトリエを持ち画家としても活動している。1994年に「木梨憲太郎」名義で名古屋市で開催した初個展『太陽ニコニカ展』から日本国内では今回で9度の個展を開催。開催会場はのべ30会場目となる。米ニューヨーク(2015年)および英ロンドン(2018年)での2度の海外個展でも成功を収める。写真は作品制作を行う木梨憲武さん 撮影:杉田裕一 (C)NORITAKE  KINASHI

「木梨憲武展 Timing-瞬間の光り-」

 

会期:2月16日(火)~3月28日(日)
開場時間:午前10時~午後6時(金曜は午後7時半まで。入場はそれぞれ30分前)。月曜休館
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
入場料:一般1600(1400)円、高大生1300(1100)円、小中学生600(400)円。かっこ内は前売りと団体(20人以上)料金
前売り:京都文化博物館、公式オンラインチケット(MOALAチケット)、ローソンチケット(Lコード=53192)、チケットぴあ(Pコード=685―430)、セブンチケット、イープラスほか
主催:京都府、京都文化博物館、京都新聞、産経新聞社、読売テレビ、イムラアートギャラリー