初の甲子園出場が決まり、喜ぶ京都国際ナイン(29日午後4時13分、京都市東山区)

初の甲子園出場が決まり、喜ぶ京都国際ナイン(29日午後4時13分、京都市東山区)

創部初年で初出場した第81回全国高校野球選手権京都大会で入場行進する京都韓国学園の選手たち(1999年7月15日、西京極球場)

創部初年で初出場した第81回全国高校野球選手権京都大会で入場行進する京都韓国学園の選手たち(1999年7月15日、西京極球場)

 第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園球場)の選考委員会が29日、大阪市内で行われ、京都から京都国際(京都市東山区)が春夏通じて初となる甲子園出場を決めた。民族学校をルーツに持つチームが甲子園に出場するのは初めて。

 京都国際は昨秋の府大会で3位に入り、2年ぶりに近畿大会に出場した。和歌山東(和歌山2位)との初戦で近畿初勝利を挙げると、準々決勝は神戸国際大付(兵庫1位)に競り勝ち、初の4強入りを果たした。

 京都国際は1947年に開校した京都朝鮮中学をルーツに持つ。58年に京都韓国学園として学校法人に認可され、63年に高校が設立された。84年に現校舎が完成し、北白川の旧校舎から移転した。2004年に学校教育法上の「一条校」となり、現校名に変更した経緯がある。

 野球部は京都韓国学園時代の1999年に創部。外国人学校の硬式チームとして日本高野連に加盟した初のケースだった。初めて挑んだ同年夏の京都大会では、前年夏の甲子園で全国準優勝した京都成章と初戦でぶつかり、0―34で五回コールド負け。この大敗が今に続く第一歩となった。

 私立校としての京都国際となって日本人選手が全国から集まり始めた。2008年から指揮を執る小牧憲継監督は、創部初年の京都大会で大敗した相手の京都成章の選手としてプレーしていた。

 野球を通じた縁でつながった指揮官の指導で選手は力を伸ばし、18年秋の近畿大会に初出場。19年夏の京都大会では決勝で初優勝を目前にしながら、立命館宇治にサヨナラ負け。甲子園には届かなかったが、近年は京都の有力校として定着していた。

 この間も優秀な選手が育ち、韓国からの留学生で09年に広島入りした申成鉉(シン・ソンヒョン)、昨年にドラフト3位で日本ハム入りした上野響平、現3年生の早真之介(ソフトバンク)、釣寿生(オリックス)ら計6人が日本でプロ入りを果たした。現部員は40人。