大津地裁

大津地裁

 福井県の東尋坊で2019年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=が遺体で見つかった事件で、殺人や監禁などの罪に問われた大津市の少年(18)の裁判員裁判の論告求刑公判が29日、大津地裁(大森直子裁判長)で開かれた。検察側は懲役8年以上13年以下の不定期刑を求刑、弁護側は殺人罪などは成立しないと改めて主張し、結審した。判決は2月18日で、この事件で起訴された7人のうち4人目となる。

 検察側は、少年は共犯者らと嶋田さんに激しい暴行を加えて抵抗する意思を奪い、東尋坊では飛び降りるよう直接迫っており、「殺意、共謀が認められる」と指摘。果たした役割は主導役とされるとび職元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに次ぎ、「責任は重い」と強調した。

 弁護側は、少年は東尋坊では脅すつもりで嶋田さんを取り囲んだとし、自殺関与罪の適用を訴えた。傷害行為は認めた上で、「とび職元少年の圧力を感じて行ったことは否定できない」と情状酌量を求めた。

 起訴状によると、少年は元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、滋賀県長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。