京都地裁

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 電子部品大手ニチコン(京都市中京区)の実質的な創業者である故平井嘉一郎氏の妻(70)が、同社子会社の日本興産(同区)を相手取り、株主の地位を不当に奪ったとして株主総会の決議取り消しを求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。島崎邦彦裁判長は「不当とまでは言うことはできない」などとして妻の請求を退けた。

 判決によると、日本興産は2017年10月の臨時株主総会で、発行済み普通株式を強制取得できる「全部取得条項付き種類株式」導入の定款変更を決議。普通株式5千株につき種類株式1株を割り当てたため、議決権がある普通株式のうち3分の1の4千株を保有していた妻は1株未満となった。

 訴訟では日本興産の不動産取引などをめぐって経営責任を追及していた妻を株主から排除した決議の妥当性が争われた。