無外流居合兵道の技を披露する剣士ら(滋賀県甲賀市甲南町上馬杉・油日神社)

無外流居合兵道の技を披露する剣士ら(滋賀県甲賀市甲南町上馬杉・油日神社)

 江戸時代の剣豪で無外流居合兵道の流祖、辻月丹(げったん)(1648~1727年)の遺徳をしのぶ「奉納演武」が22日、滋賀県甲賀市甲南町上馬杉の油日神社であった。月丹の生誕地で流派関係者らが、日ごろ錬磨した太刀さばきを披露した。
 月丹は近江国甲賀郡馬杉村生まれ。13歳で上洛して山口流剣法を学び、全国で武者修行した後、江戸で道場を開いた。「剣禅一如」を目指す無外流は、土佐藩や姫路藩などに派生し、現在は居合道の主要流派として多くの門弟をもつ。池波正太郎の小説「剣客商売」でも知られる。
 奉納演武は1968年から数年ごとに行っており、12回目。無外流居合兵道振興会などの剣士16人が居合の形を決める演武のほか、真剣を用いた試し斬りを披露し、息をのむ太刀筋に集まった人たちが見入った。
 甲南町上馬杉区の杉田利正区長は「地元でももっと知ってもらい、月丹や無外流を題材にまちおこしにつなげていきたい」と話した。