舞鶴市内の自殺者の傾向について講演した松田准教授(舞鶴市浜・市総合文化会館)

舞鶴市内の自殺者の傾向について講演した松田准教授(舞鶴市浜・市総合文化会館)

 京都府舞鶴市の自殺対策を考える講演会が同市浜の市総合文化会館であった。京都文教大(京都府宇治市)臨床心理学部の松田美枝准教授が、60歳以上の無職男性らが多い、同市内の自殺者の傾向や新型コロナウイルス禍での注意点を分析した。

 松田准教授によると、舞鶴市内の自殺者数は2009~18年で年7~23人で推移。自殺者数1位の区分は「60歳以上の無職男性で同居」、2位は「60歳以上の無職男性で独居」、3位は「40~59歳の無職女性で同居」と続いた。

 全国データで60歳以上の男性の自殺動機1位は健康問題で、身体の病気の割合が高い。40、50代の女性でも健康問題がトップだが、うつ病が多く、さらに家庭問題も動機の割合が高いという。

 警察庁の統計によると、日本の自殺者数は1998年に3万人を超え、コロナ禍の昨年は減少傾向が増加に転じた。1970年代以降、男女比は男性7、女性3が続いてきたが松田准教授は「コロナ禍で女性の比率が増えてきている。アルコールやネット・ゲーム依存への注意が必要。身近な人の異変に気づき、介入して自殺を防ぐ、ゲートキーパーの役割が重要になっている」と強調した。

 市が29日に開き、約60人が聴いた。