京都府の新型コロナウイルスの入院患者と病床の内訳

京都府の新型コロナウイルスの入院患者と病床の内訳

 新型コロナウイルスの感染者が京都府内で初めて確認された昨年1月からの約1年間で、府内の病院に入院した患者約2400人のうち、半数近くを民間病院が受け入れていたことが30日、京都新聞社が独自に入手した資料で分かった。感染拡大による病床逼迫(ひっぱく)を受け、府は「受け入れ病床の拡充を図る」としているが、既に民間病院が相当数を受け入れており、病床確保が容易ではない実態が浮かぶ。

 資料によると、昨年1月30日~今年1月22日に府内で入院した2394人のうち、46%に当たる1103人が医療法人などが運営する民間病院に入院していた。54%に当たる1291人は自治体や国立病院機構などが運営する公的病院が受け入れた。

 病床数で見ても、民間、公的の割合はほぼ半々となっている。府が新型コロナ患者用にすぐに使える病床として確保しているのは33病院の330床。府は内訳を公表していないが、医療関係者によると民間病院は17病院150床、公的病院は16病院180床で、民間の病床数は全体の45%となっている。

 大阪府によると、全体のコロナ患者用病床(1722床)のうち、民間病院分は36%(625床)という。京都は大阪に比べて、民間病院が引き受ける割合が高い傾向にある。

 一方、京都府内の総病床数から精神科病床を除いた病床数は153病院の約2万6600床ある。うち民間病院は123病院の約1万7400床で65%を占め、まだ受け入れられる余地があるように見える。

 滋賀県内の精神科病床を除く病床数は約1万1600床で、京都府の2分の1以下。県はコロナ患者用病床を2月上旬までに、京都府を上回る347床に増やす見通しを示している。ただ、県は民間、公的の内訳を公表していない。

 京都府は今後、民間病院を中心にコロナ患者用病床の拡充を検討するが、123の民間病院のうち、43%に当たる54病院は病床数100床未満の小規模な病院だ。こうした病院からは、人員不足や院内感染を防ぐのが難しい設備面などを理由に「受け入れは困難。受け入れた場合、患者の集中や風評被害による経営への影響が心配」との声が聞かれる。

 一方、公的病院からも高度医療や救急患者の治療といった民間病院では担えない役割を果たしているとして、拡充は難しいという声が出ている。府内で新規感染者数が高止まりする中、増床の行方は見通せていない。