捕獲した水生生物を川に戻す山東小の児童(滋賀県米原市長岡)

捕獲した水生生物を川に戻す山東小の児童(滋賀県米原市長岡)

 天然のゲンジボタルが数多く生息する森川の一部(滋賀県米原市長岡)を県道敷設工事でせき止めたことに伴い、市や県、住民らが工事区域の水中生物を捕獲し、上流に「引っ越し」させた。参加した山東小(同市大鹿)の2年生41人は初夏の夜空に舞うゲンジボタルを思い描きながら、捕まえた幼虫14匹などを川に放った。

 同市では、天野川のゲンジボタル発生地が国の特別天然記念物に指定されている。天野川に注ぐ森川の工事区域一帯も市蛍保護条例の特別保護区域に該当し、環境保全を市の責務と定めている。

 県は2023年春の開通を目指しバイパス道路を整備しており、橋建設のため3月末までの予定で森川の約30メートルをせき止めて迂回路を設けた。

 1月27日に市や県職員、地域住民らでゲンジボタル幼虫のほか、カワニナ、シジミ、サワガニなど約20種類を捕獲。翌28日、住民らから蛍の生態などの説明を受けた児童は、捕獲地の約100メートル上流の橋から生き物を再び川に戻した。「引っ越し」を手伝った女子児童(8)は「幼虫でも光ると初めて知った。大きく育ってほしい」と話した。