被災地の子どもたちに自然環境で楽しく過ごせる機会を作るため、協力を呼び掛けるCFのサイト

被災地の子どもたちに自然環境で楽しく過ごせる機会を作るため、協力を呼び掛けるCFのサイト

 東日本大震災と福島第1原発事故の発生から10年を前に、京都府向日市で支援を続ける団体「ミンナソラノシタ」は、被災地の親子が自然体験できる機会をつくろうと、クラウドファンディング(CF)で協力を募っている。代表の林リエさん(42)は「子どもたちの未来は大人が守らなければということを京都から発信したい」と話す。

■目標200万円 福島に「こどもの家」計画

 同団体は、放射能汚染を懸念して外遊びが制限されている福島の園児を支援しようと、同市や京都市の園児の母親らが2013年に結成。17~20年は、福島の母子を京都で3週間受け入れる「幼稚園留学」を主催してきた。

 CFで募る資金は、被災地を離れて心身を休める「保養」活動に充てられる。目標額は200万円で、うち50万円は幼稚園留学の運営費。企業などの協力金を得ているが限りがあるため、受け入れられるのは年4組のみ。参加母子数を拡大したいとしている。

 福島の母親からは、外で砂遊びや洗濯干しができたことを喜ぶ声がある一方、利用を希望しても3週間自宅を離れるのはたやすくない母子も多い。そこで同団体は、放射線量を検査し、安全性を確保できる福島近郊に、子どもが安全に砂や葉っぱに触れられる宿泊・自然体験施設「こどもの家」の建設しようと新たに計画した。

 林さんは、「子どもたちに少しでもいい状態で未来へのバトンを渡したい。CFを通じて、離れた京都から大人みんなで考え合いたい」とCFに思いを込めている。

 CFは3月31日まで。寄付は3千円から。ミンナソラノシタのホームページからアクセスできる。