境内にある高さ約30メートルのスギの伐採を見守る地元住民ら(京都府京丹波町中台・西岸寺)

境内にある高さ約30メートルのスギの伐採を見守る地元住民ら(京都府京丹波町中台・西岸寺)

 京都府京丹波町指定文化財の釣り鐘「銅造梵鐘(ぼんしょう)」などがある同町中台の西岸寺で境内のスギの伐採が行われた。京丹波森林組合(京丹波町本庄)の作業員らが、高さ約30メートルにもなるスギをクレーン車でつり上げ、本堂や庭園を傷つけないよう慎重に作業を進めた。

 府の森林保護事業の一環で、台風や強風などによる倒木から文化財を保護するのが目的。西岸寺は656年の創建とされ、百人一首でも知られる歌人和泉式部の墓と言い伝えられる五輪塔がある。

 伐採作業は1月28日にあり、樹齢60~80年と推定される全16本のスギを切った。地域住民らが寒空の下で作業を見守った。

 初鹿野徹明住職(65)は「寂しさもあるが、気持ちを新たにしていきたい」と話した。