神前で豆を炒る井口宮司(左端)=野洲市・兵主大社

神前で豆を炒る井口宮司(左端)=野洲市・兵主大社

 豆の焦げ具合で1年の天気を占う神事「豆占い」が2日、滋賀県野洲市の兵主大社で営まれた。数十年ぶりに氏子らも参列し、珍しい風習に見入っていた。

 同大社の豆占いは、大正時代から記録が残っている。一帯は農村地域で、かつて氏子たちは占いの結果を参考に、作付け時期を考えたという。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、毎年節分の日に行っていた還暦祈願の日程を変更し、豆まきは中止に。豆占いは、例年節分の日までに神職だけで行っていたが、責任役員参列のもと実施した。

 拝殿で営まれた神事では、井口昌宏宮司が月の数字が書いた皿に乗った大豆を一つずつつまみ、焙烙(ほうろく)で炒(い)った。白い部分は晴天、焦げたり割れたりした部分は雨天または曇りと判定した。

 神事を終え、井口宮司は「昔は自然に打ち勝つことができず占いに頼っていた。自然との共存が大切と戒めて続けたい」と話した。