手際よく作られる「こも」(京都府城陽市奈島)

手際よく作られる「こも」(京都府城陽市奈島)

 茶の新芽を直射日光や霜から守る覆い「こも」を編む作業が、京都府城陽市奈島の茶農家の男性(70)宅で進んでいる。男性の妻(69)が伝統的な手法で手際よくわらを編み上げている。

 こもは、幅1メートル、長さ5メートルほど。日光を遮って、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の苦みや変色を抑え、甘みを引き出す効果がある。化学繊維の寒冷紗(かんれいしゃ)を使うのが一般的で、こもを作るのは市内で男性宅のみという。

 男性の妻は、もち米の稲わらを数本ずつビニールひもでしっかり束ねて、すだれのように編んでいた。

 作業は1月上旬に始め、2月末までに150枚ほどを完成させる。新芽が出る4月中旬には、碾茶の茶園を覆う。