京都地裁

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 京都市左京区の不動産会社社長宅から現金1億円を奪ったとして、強盗致傷や住居侵入などの罪に問われた元国会議員秘書上倉崇敬被告(46)の裁判員裁判が4日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。検察側は中間論告で「被告人が犯人であることに疑いはない」とし、弁護側は無罪を主張した。

 会社社長の妻(63)に対する強盗事件2件と強要未遂事件1件のうち、2010年9月の強盗事件の論告が行われた。検察側は同事件で逮捕された女性=無罪=と、別の強盗事件の共犯とされる男2人がそれぞれ上倉被告から受けた犯行告白について、内容がほぼ一致し、捜査機関しか知り得ない金庫の場所や拘束の仕方なども含まれていたと指摘。当日に上倉被告を現場近くまで送迎したとする女性の証言や、「(上倉被告と)同一の可能性がある」としたインターホン画像の鑑定結果も踏まえて有罪を主張した。

 弁護側は、女性ら3人は上倉被告に恨みを持っていて証言は虚偽が疑われ、妻の供述も踏まえると、犯行時間に矛盾が生じると分析。告白の内容はニュースや新聞記事から把握でき、女性の送迎は事件発生日の前だとし、物的証拠がないと強調した。目や口に粘着テープを貼られて後ろ手に拘束されながらも金庫の場所を案内したとする妻の供述は信用できず、事件そのものがなかったと訴えた。

 5日から別の強盗事件と強要未遂事件を審理し、10日に論告求刑公判があり、3月5日に判決が言い渡される予定。